本題に入る前に、
このことを話したいと思ったきっかけについて
お話ししたいと思います。
それは、アデレード馬術フェスティバルで
三女が女性ライダーに
馬の年齢を聞いた時のこと…
三女は
『How old are he?』
と尋ねたんです。
内心『あっ、間違えちゃった…』と
思っていた私ですが、
その女性ライダーは
『How old is he? … Oh yes, he is 16. 』
と答えてくれました。
ライダーは三女の文法的間違いに気付いた上で、
それを直すともなく直してくれました!
やっぱり子どもの言語習得において大切なことって
これなんですよね❣️
ドキドキで質問した三女が
それに気付いているかどうかは置いておいて…(笑)
やはり、この過程は子どもの言語習得において
必要不可欠な要素です。
大人と子どもの英語習得過程の違い
日本人の大人は、
基本的な英文法の知識は頭に入っています。
したがって、先程例に挙げたような簡単な文章であれば
それが文法的に正しいのか間違っているかは、
時間をかければ分かります。
しかし、子どもは違います。
就学前から英語をやっている子ども達は、
まず初めに文法を教えられるのではなく、
よく使う表現から覚えていきます。
最初のうちは特に問題ありませんが、
少しずつ語彙が増えてくると、
もちろん間違えることも増えてきます。
その時にどんな環境に身を置いているのか、
親や周囲がどんな接し方をするかで
その子の成長のスピードが変わってきます。
そしてこれこそが多くの日本の子ども達が
幼少期から英会話教室に通っているにも関わらず
英語を習得できない理由です。
”直すともなく直される”ということ
子どもには生まれながらにして備わっている
言語習得能力がありますが、
その効果が発揮されるのは、
日常的にその言語に触れているからです。
当たり前ですが、
突然アラビア語を話すことはありません。
つまり、お手本をたくさん聞いていることが
ひとつの条件になるわけです。
幼児期から始める英語学習教材では、
このお手本をDVDなどにやらせることで、
日常的に英語に触れる時間を作り出しています。
しかし、子どもが日本語を習得した時のことを
思い出してください。
子どもはたくさん間違えながら上手になりましたよね?
『じゃがいも』を『がじゃいも』って言ったり、
『買ってもらった』と言うところを
『買ってあげた』と言ってみたり…。
そして、間違えた瞬間に
『あー✨じゃがいもね🤣』とか、
『買ってもらったんだね😊』と
”直すともなく直された”から
どんどん上手になっていったんです。
ディズニーの英語システムもそのことには触れていて、
『子どもには自ら直す力も備わっています』
と説明しています。
確かにそうだと思います。
でもやはり、間違えたその瞬間に
気付きを与えてもらうと
成長スピードが格段に速いんです。
伸び悩んでしまう子
これまで多くの子ども達に英語のレッスンをしてきて、
残念ながら伸び悩んでしまう子にたくさん出会ってきました。
幼稚園に入る前は英語優位で、
親御さんもバイリンガルの未来を確信していたにも関わらず、
…伸びない
→モチベーションが下がる
→日本語が強くなってくる
→英語から離れる…
という過程を辿るお家が圧倒的に多いです。
その要因はひとつではありませんが、
やはり”直すともなく直される”という経験が
足りないために、いつまで経っても
同じ間違いをしてしまうんです。
そして厄介なことに、
文法の知識がある親がそのことに気付き、
“直すともなく直す”…わけではなく、
ビシッと間違いを指摘し、
何度も繰り返される間違いにイラつき、
子どもが英語を話したがらなくなってしまうのです。
これが伸び悩んでしまう子の特徴です。
子どもの特徴…というより、
伸び悩んでしまう子どもの親の特徴ですね。
それではどうしたら良いのか…
長くなってきてしまったので、
続きはまた次回お話しします😊