VIP Dayでは、ホールの壁一面に
子ども達の作った作品が
飾られていました。
事前の告知で、
これらの作品が少額の寄付で
持ち帰ることができると知っていたので、
きっと数ドルなのだろうと思い、
まずは娘三人の絵を壁からはがしました。
そして、友達が
『Look! It’s mine! 』<見て!これ私の!>
と見せてくれたので、
『Can I take this? 』<これ持ってっていい?>
と聞いたところ、
『・・・?No! No! No! You don’t have to! 』
<…え?ううん!そんなことしなくていいよ!>
と言うので、
『I really want this. Because it’s so good and we love you. 😍』
<これ欲しいもん。だってめっちゃ素敵だし、大好きだもん💕>
と言ってレジまでもって行こうとしました。
長女の友達はさすが5年生でしっかりしていて
『But you have to pay. Do you have money. 』
<でもお金払わなきゃだよ?お金持ってる?>
と心配までしてくれました🤣✨
もしかして同級生ぐらいに思われてんのかな?🤣
レジに持っていくと・・・
レジの人にまず
『Are these all yours? 』<これ全部買うんですか?>
って聞かれたので
『Yeah… I have three daughters, and these are from them and their friends. 』
<そうなんですよ、娘三人分と友達の>
と説明をして、
金額を言われるのを待っていると
『How much? 』<いくら?>と・・・
??????
ん?むしろ…How much?
と思っていたら
どうやら金額はこちらで決めるらしい!!!
『Oh, should I decide the price myself? 』
<こっちが金額を決めるの?>
と尋ねると笑顔でYESと。
その時の私の頭の中…
分かりますか?
ただ一言が頭の中を駆け巡っていました…
相場はいくらですか⁉
こうなったら終わりです(笑)
日本語の大きな文字が頭を支配すると
途端に英語が出なくなります。
相場、相場、相場って・・・(笑)
すると、ここで毎度おなじみ
お役立ち長女ちゃんの登場です。
『I think you can decide from 2 to 40 dollars each. 』
<たぶん一個2ドルから40ドルで決めるんだよ>
とのこと。
どこからその情報仕入れてん🤣✨
と思いながらもまだ私はてんぱっていました。
後ろには長蛇の列、早くしないと…
そう思えば思うほど焦って
計算なんてできないません💦
すると長女が『25!』と叫び、
レジの人が『All good! 』と😊
支払いをしながら
『I’m sorry. I don’t exactly know how this works. Is it really okay?』
<すみませんよく分かってなくて…これで本当に大丈夫ですか?>
と聞くと『Perfect!』と答えてくれたので…
まぁ、よしとしましょう🤣
それにしてもこうゆう時ホントに役に立つ
長女ちゃん🤣✨
自分の作品が価値を生み出す
その後友達に絵を渡し、
おうちに持って帰ってもらいました。
長女の友達は、
それにお金が発生していることを
理解しているので
『”I’m going to show this to my mom and dad today,
and I’ll bring it back tomorrow for you. 』
<今日パパとママに見せて、明日また持ってくるね>
と言ってくれましたが、
『I love your picture, but if they want to keep it, that’s okay too. 』
<この絵めっちゃ好きだけど、そのまま持っててくれてもいいからね>
と伝えました😊
この寄付活動…どう思いますか?
日本ではありえない活動だろうな…
と個人的には思います。
でも、子どもにしてみれば、
自分の生み出した作品が
”お金”という”価値”に代わる
経験ができる素敵な機会だと思います。
確かにVIPが来ていない子の作品は
売れ残ります。
それをみて悲しい気持ちになるだろう…
私自身もそう考えて
友達の絵を購入しました。
でもきっと違う視点では
大きなメリットがあることも
また事実なのだと思います。
日本の考え方
きっと日本だったら
購入されない子、かわいそうな子に
すごくフォーカスされてしまうんですよね。
運動会でお弁当が廃止されているのも
きっと同じ理由です。
共働きで誰も来れない子がかわいそう…
お弁当を一人で食べている子がいたらかわいそう…
だから、そもそもお弁当という制度を廃止してしまおう!
そんな考え方だと思います。
でも…それって…本当に正解なんでしょうか?
家族でお弁当を食べるなんてあんまりないですよね?
その貴重な家族のつながりを生み出す機会を
学校が1年に1回提供したって…良くないですか?
家族が来れない子?
『こっちで一緒に食べよ!』
って友達の家族の所で食べたら
良いじゃないですか!
友達が少ない子?
先生が
『一緒に食べよ?』
って誘ってあげても良いじゃないですか!
周りの大人たちが
『ひとりじゃないよ!』
ってその子に伝えてあげたら
それで良いんじゃないですか?
やっぱり子どもって
ちょっとひねくれていたとしても
構ってくれる大人が好きだし、
大人のことを必要としています。
だから、
『周りにはたくさんの大人がいるから大丈夫!』
って示してあげたら良いと思うんです。
かわいそうな状況を作らないようにするんじゃなくて、
そんな状況になってしまった時に
『大丈夫だよ』って
伝えてあげたら良いと思うんです。
失敗経験を積ませたくないという考え方
私も母親なので、
子どもには悲しい思いをさせたくないし、
失敗だと感じてしまう経験からは
遠ざけたいと思ってしまいます。
でもやっぱり大切なのは、
苦い経験をしたとしても、
それをプラスの力に変えていく心を
育むことだと思います。
リスクヘッジ中心の日本の考え方…
悪くないけど・・・面白くない!(笑)
だから私は今ここにいるのかもしれません🤣